運動やフィットネスを始める理由は人それぞれですが、目的に合ったジムを選ぶことが、トレーニングの質と満足度を大きく左右します。
この記事では、数あるジムの中から自分に最適なジムを見つけ、理想の体を手に入れるためのポイントについて紹介します。
これから運動を始めたい方や、トレーニング効果をより高めるためにジムを変更したいとお考えの方は、ぜひ内容をご一読いただき、健康な体づくりの参考にしてください。
目次
ジムにはどんな種類がある?
ジム選びの第一歩は、ジムの種類を理解することです。
ジムは、運営形態やサービスによって、主に以下の4種類に分けられます。
会員制スポーツジム
会員制スポーツジムは、多様なトレーニング器具を備え、会員が自由にトレーニングできる施設です。
民間企業によって運営されていることがほとんどで、トレーナーが在籍している場合もあります。
メリット
- 比較的低価格で利用できる
- 24時間営業のジムもあり、自分のペースで運動できる
- 多様なプログラムが用意されている場合がある
デメリット
- 自主的なトレーニングが必要
- トレーナーのサポートが限定的な場合がある
どんな人におすすめ?
- ある程度運動経験があり、自分でトレーニングメニューを組める人
- 多様な設備を利用したい人
- 自分のペースでトレーニングしたい人
パーソナルジム
パーソナルジムでは、専属トレーナーがマンツーマンで指導を行います。
利用者の目標や体力に合わせた個別のトレーニングメニューを作成し、食事指導なども行います。
メリット
- 効率的なトレーニングで、短期間で効果を期待できる
- 運動習慣が身につきやすい
- 正しいフォームを身につけられる
デメリット
- 料金が高い
- トレーナーとの相性が重要
- 目標を明確に設定する必要がある
どんな人におすすめ?
- 運動初心者で、何から始めたら良いか分からない人
- 短期間で結果を出したい人
- 一人ではなかなか継続できない人
公営ジム
公営ジムは、地方自治体が運営する公共施設です。
体育館やスポーツセンターなどに併設されていることが多く、地域住民であれば低価格で利用できます。
メリット
- 利用料金が非常に安い
- 都度払いで利用できる
デメリット
- 設備やトレーナーの質が低い
- 営業時間が短い場合がある
- 自分でトレーニングメニューを考える必要がある
どんな人におすすめ?
- 費用を抑えたい人
- 簡単な運動ができれば良いと考えている人
- 運動習慣を身につけたいと考えている人
24時間ジム
24時間ジムは、24時間年中無休で営業しているジムです。
専用のカードキーなどで認証することで、いつでも施設を利用できます。
メリット
- 自分のライフスタイルに合わせて好きな時間にトレーニングできる
- 比較的低価格で利用できる
デメリット
- スタッフが不在の時間帯がある
- 初心者には利用しづらい場合がある
- セキュリティに注意が必要
どんな人におすすめ?
- 仕事や学業で忙しい人
- 自分のペースで集中してトレーニングしたい人
- 早朝や深夜にトレーニングしたい人
ジム選びで失敗しないためのポイント
ジムにはさまざまな種類がありますが、入会金や月会費など、費用がかかります。
後悔しないジム選びのために、以下のポイントを確認しましょう。
目的の明確化
まず、ジムに通う目的を明確にしましょう。
目的によって、選ぶべきジムの種類や設備、プログラムが異なります。
- 健康維持: 公営ジムや24時間ジム
- ダイエット: パーソナルジムや総合型ジム
- ボディメイク: パーソナルジムや本格的な設備のあるジム
- 運動不足解消: フィットネスジム
通いやすさ
ジムへの通いやすさは、継続するために最も重要な要素の一つです。
以下の点を考慮し、選びましょう。
- 自宅や職場からの距離
- 駅からのアクセス
- 営業時間
- 駐車場や駐輪場の有無
料金プラン
料金プランは、ジムによって大きく異なります。
以下の点を比較し、検討しましょう。
- 月会費
- 入会金
- 事務手数料
- 利用時間や回数によるプラン
- キャンペーンの利用
- 学割の有無
施設・設備
施設や設備は、トレーニングの質に大きく影響します。
ジムを選ぶ際は、以下の点を確認しましょう。
- トレーニングマシンの種類と数
- フリーウェイトの充実度
- シャワー、ロッカー、サウナ、プールの有無
- アメニティの充実度
- Wi-Fiの有無
プログラム
プログラムは、運動のモチベーションを維持するために重要です。
ご自身の希望に合わせ、以下の点も確認しましょう。
- ヨガ、ピラティス、ダンスなどのスタジオプログラム
- パーソナルトレーニングの有無
- プログラム内容と予約システム
スタッフの対応
スタッフの対応は、ジムの雰囲気や居心地に影響します。
問い合わせ時や体験プログラムを受ける際は、以下の点を確認しましょう。
- 親切で丁寧な対応
- 質問への的確な回答
- 初心者へのサポート体制
体験・見学
入会前に体験や見学をして、実際の雰囲気や設備を確認しましょう。
以下の点をチェックしましょう。
- 施設の広さと清潔感
- 設置されているマシンの種類と台数
- 利用者の雰囲気
- スタッフの接客態度
- ロッカールームやシャワーの清潔さ
口コミの活用
実際に通っている人の声は、ジム選びの貴重な情報源です。
口コミサイトやSNSなどを活用して、情報収集をしましょう。
その他のポイント
上記以外にも、ジム選びの際に考慮すべきポイントがあります。
ご自身の状況に合わせ、事前に確認しておきましょう。
- 女性専用エリアの有無
- 託児サービスの有無
- 駐車場や駐輪場の有無
- レンタル用品の有無
初心者向けジムの選び方
ジム初心者の方は、特に不安や疑問が多いかもしれません。
以下の点を参考に、自分に合ったジムを選びましょう。
総合型ジムを選ぶ
総合型ジムは、スタッフのサポートが充実しており、多様なプログラムが用意されているため、初心者におすすめです。
またさまざまなトレーニング器具やスタジオプログラムが用意されている場合もあり、異なるトレーニングを行うことで気分転換でき、長く続けやすいでしょう。
トレーナーに相談しながら、自分に合ったトレーニングを見つけましょう。
パーソナルジムを選ぶ
運動習慣をつけるためには、パーソナルジムの利用もおすすめです。
ジムによって週に通える回数が異なり、場合によっては予約できれば毎日通えるジムも存在します。
自身の目標や現在の状態から、最適なトレーニングメニューを組んでくれるため、さらに高い効果を求める方にも適していると言えるでしょう。
食事や生活習慣の改善提案まで受けられることも、パーソナルジムを利用する大きなメリットです。
24時間ジムは使い方に注意
24時間ジムは、便利な反面、スタッフが不在の時間帯があるため、初心者にはハードルが高いかもしれません。
またマシンの使い方が分からない場合は、安全性を確保するためにもスタッフがいる時間帯に使うようにしましょう。
深夜や早朝の利用に限らず、防犯性の高いジムを選ぶことも重要です。
ジムでのマナー
ジムは、さまざまな人が利用する共有スペースです。
他の利用者が気持ち良く利用できるよう、以下のようなマナーを守りましょう。
マシンの長時間利用を避ける
ジムのマシンは多くの利用者が共有する設備です。
長時間の占有は、他の人のトレーニング機会を奪うことにつながります。
特に混雑している時間帯は、一つのマシンを長く使いすぎないように注意しましょう。
ジムによっては、混雑時にマシンの利用時間を制限するルールを設けている場合もあるため、施設のルールを事前に確認し、快適な環境を維持できるよう協力しましょう。
使用後は汗を拭く
トレーニング中に汗をかくのは自然なことですが、そのまま放置すると次に使用する人に不快な思いをさせてしまいます。
そのため、マシンやベンチを使用した後は、必ず汗を拭く習慣を身につけましょう。
ほとんどのジムには、汗拭き用のタオルや消毒スプレーが備え付けられていますので、それらを活用することがマナーです。
衛生面だけでなく、周囲の利用者への気遣いとしても、汗を拭く行為は大切です。
清潔で快適なジム環境を維持するために、一人ひとりが意識して行動しましょう。
騒音に注意する
ジムでは多くの人が集中してトレーニングを行っています。
そのため、大きな声で会話をしたり、重量を無造作に落としたりすることは、他の利用者の迷惑になる可能性があります。
特に、ダンベルやバーベルを使用する際には、ゆっくりとコントロールしながら下ろすことで、騒音を防ぐことができます。
また、スマートフォンや音楽プレイヤーを使用する際も、音量に注意し、周囲に音漏れしないようイヤホンを着用することが望ましいです。
一部のジムでは、大きな音を立てる行為が禁止されている場合もあるため、事前にルールを確認し、他の利用者と気持ちよく共存できる環境を作るよう心掛けましょう。
許可された場所以外での撮影はしない
トレーニングの成果を記録したり、SNSに投稿したりするためにジムで写真や動画を撮影する人も増えています。
しかし、許可された場所以外での撮影は、他の利用者のプライバシーを侵害する可能性があります。
ジムによっては撮影を全面的に禁止している場合もあるため、利用規約を事前に確認することが重要です。
撮影が許可されている場合でも、周囲の人が映り込まないよう配慮し、他の利用者の邪魔にならないよう注意しましょう。
どうしてもトレーニング風景を撮影したい場合は、スタッフに相談し、適切な場所で行うことを心掛けると良いでしょう。
ジムは多くの人が快適に利用する場所であるため、個人の記録よりも周囲への配慮を優先することが大切です。
トレーニングウェアを着用する
ジムでのトレーニングには適切な服装が求められます。普段着やジーンズ、サンダルなどの不適切な服装では、動きにくいだけでなく、怪我のリスクも高まります。
快適に運動するためには、吸汗速乾性の高いトレーニングウェアや、動きやすいスニーカーを選ぶことが重要です。
また、ジムによってはドレスコードが定められている場合もあり、タンクトップやショートパンツなどの着用に制限があることもあります。
適切な服装をすることで、怪我を防ぎ、より効果的にトレーニングを行うことができます。
自分のためだけでなく、周囲の利用者への配慮としても、トレーニングウェアの着用を意識しましょう。
ジム初心者のQ&A
ジム初心者が抱きやすい疑問について、Q&A方式で解説します。
Q
ジムに持っていくべきものは?
A
・会員証
・ウェアまたは動きやすい服装
・シューズ
・タオル
・飲み物
・シャワーを利用する場合は、洗面用具や着替え
シューズやウェア・飲み物などは、貸出や販売を行っているところもあるため、事前に確認してくと安心です。
Q
トレーニングに適した服装とは?
A
動きやすいものであればOKです。
専用品でなくても、Tシャツ・短パン・スウェットなどがおすすめです。
露出の多いものやサンダルは避け、指定がある場合は先に用意しておきましょう。
Q
初心者なのでトレーングしている姿を見られるのが恥ずかしいです…
A
ジムには、さまざまな体型の人が通っています。
それぞれ目的に向かってトレーニングしているので、他人の目を気にする必要はありません。
どうしても気になる場合は、ゆったりとしたウェアを着たり、個室のあるジムを利用したりするのも良いでしょう。
Q
トレーニング方法・マシンの使い方がわかりません
A
ジムに常駐しているトレーナーに相談しましょう。
食事や自宅でのトレーニングについても相談したい場合は、パーソナルジムを選択するのも方法の一つです。
マシンは正しい方法で使用しないと、トレーニング効果が得られないだけでなくケガにつながる恐れがあるため、必ずトレーナーの指示に従って使用しましょう。
Q
どのくらいの頻度で通えばいい?
A
トレーニングの目的によるものの、一般的な筋力トレーニングであれば週に2〜3回程度が目安です。
ただし、毎日トレーニングを行う場合は、異なる部位のトレーニングを行い筋肉を休ませましょう。
適した頻度がわからない場合は、ジムのスタッフやトレーナーに相談してみてもいいでしょう。
中級者から上級者におすすめなジムの特徴
運動や筋トレが習慣化し、ビルドアップやボディメイクをしたいと考える方もいらっしゃるでしょう。
そのような方には、ご自身の目的に合わせたジム選びが重要です。
以下のような特徴を持つジムであれば、目標も達成しやすくなるでしょう。
マシンやウェイトエリアが充実している
ダンベルやバーベル・スミスマシン・パワーラックなどの設備が整っているジムは、筋トレやボディメイクをする人におすすめです。
特にパワーラックが複数台あると、混雑時でもトレーニングしやすくなります。
長時間営業
長時間営業のジムは、しっかり鍛えたい人におすすめです。
また早朝や深夜に開いているジムであれば、予定の前後にトレーニングを組み込みやすいでしょう。
目的に合わせたサポートが受けられる
例えば、パワーリフティング・ボディビル・フィジークでは、それぞれ評価ポイントや鍛えるべき部位が異なります。
ご自身が目指す目標や大会に向けて、食事やトレーニングをサポートしてくれる存在がいれば心強いでしょう。
リカバリーエリアが充実している
ケガの予防には、リカバリーにも気を配る必要があります。
特に高負荷のトレーニングを行う場合は、リカバリーまでしっかり行えるジムがおすすめです。
またプロテインバーや必須アミノ酸をすぐ補給できる自動販売機や売店が併設されていれば、より目的に合った身体づくりをサポートできるでしょう。
まとめ
ジムの種類には、会員制スポーツジム・パーソナルジム・公営ジム・24時間営業のジムなど、さまざまなタイプがあります。
そのため、ご自身の目的やライフスタイル・予算や雰囲気などに合わせて、最適なもの選ぶことが大切です。
また、スタッフやトレーニング機器の充実度・設備の清潔さなども、あわせて考慮したいポイントと言えるでしょう。
さらに初心者向けや中・上級者向けのジムもあるため、ご自身がどの程度の負荷や強度でトレーニングしたいかも重要です。
ジムは公共の場でもあるため、マシンの長時間利用や騒音・使用後のお手入れにも気を配り、誰がいつ使用しても気持ちよく使えるような配慮も行いましょう。
さまざまな面を考慮し、ご自身にぴったりなジムを選ぶことで、充実したワークアウトライフを送れるでしょう。